吾輩は田舎のワーママ、名前はまだない。

地方で子育てする葛藤を希望にかえたい。

ワークショップ実践の記録22/6/29

6/29に地域の小学生(小1から小3)へ向けてものづくりワークショップを開催しました。

これは「遊ぶように学ぶ」をコンセプトに立ち上げた企画で、STEAM関連のプログラムを楽しみながら実践していくものです。今回は、自治体の放課後子ども教室の1コマに講師として参加させていただき、子どもたちと楽しい時間を過ごしました。

 

プログラムは「カタパルトを作って、キャッチボールゲームで遊ぼう」。STEAM JAPAN様のホームページにある「実践!STEAM」の内容を参考にさせていただきました。

steam-japan.com

 

小1~小3と発達段階の様々な子どもたちが参加していましたので、難しい作業は大人がサポートしながらも(特に1年生は、)全員カタパルトを作り上げることができました。カタパルトの作成中は「できないよー」と投げ出す子、「わかった!わかった!」と言いながら早とちりして修正を繰り返す子、見本を見ながら黙々と作り上げる子、いろんなタイプの子がいましたが、作品を完成させるという一つの目標を達成してくれました。

完成した作品を目にすると待ちきれない様子で、さっさと遊びに勤しんでいました。

ボールを飛ばしている途中で、カタパルトに不具合が出てしまうこともあり、そのときには私のもとへ「壊れたー」と持ってくる子が多かった気がします。その場合は一緒に修理をしてあげると、また遊びに戻っていきました。

 

ワークショップ終了後の子どもたちは、まだまだ遊び足りない様子でしたので、おおむね満足度の高い回になったのかなとホッとしました。

 

ここからは感想と反省を。

私の想定を超えたところが2点ありました。

1点目は、手先の器用さ。小学1年生の指先の発達がどの程度かを全く把握していなかったため、1年生にとっては困難な作業が多かったです。1年生全員が「ゴムで結ぶ」ことに苦戦していました。今後は、できること、できないことのバランスを見ながらプログラムの準備が必要と感じています。

2点目は、子どもの遊ぶことへの主体的な姿勢。私がこのプログラムの準備で一番悩んだことはカタパルトを使ってどんなゲームをするかでした。いくつかのパターンを用意して、会場で決めようとワークショップを始めました。ですが、子どもたちは、私が持ってきていた材料(プラスチックカップや紙皿等)を見つけ出し、「これ使っていい?」とおもむろに持っていき、勝手に遊び始めるのです。

私が想定していたものは、2人ペアになって行うキャッチボールなど。それに比べて、子どもたちの遊び方の多様なことと言ったら。カップでキャッチボール、紙皿バットで野球、会場にいる飛んでいる虫を狙う等、危険なことは制止しつつ、個々人いろんな遊び方でカタパルトを楽しんでいました。子どもは「遊びの天才」だと、子どもたちから学ばせてもらいました。

 

反省点は適切な声かけができていたか、です。集団を相手にしていることと時間的制約から、ついつい一人一人への言葉がけや対応が簡単になりがちでした。特に「できない」と言ってくれた子に対してヒントを出して、本人に気づいてもらうというプロセスで制作を進めていきたかったですが、現実は大人が代わりにやるという解決策をとってしまったこともありました。子どもに「できた」という達成感を味わってもらえる機会の作り方を模索せねばと次回への反省とします。

 

普段は2歳児一人を育児して、じっくり子どもと向き合いながら対話をしているつもりですが、集団の中の子どもとの向き合い方となるととたんに難しい。一人一人を大切にしながら、集団をどうまとめていくかはこれからずっとの命題となりそうです。

 

今回の学びを生かしつつ、これからもワークショップの企画を進めていきます。

次回は8月半ばの予定です!

 

お読みいただきありがとうございました!